わが国も高齢化社会が進んでおります。私の母も明治43年生まれの92歳です。出来れば、世話になった母の余生を住み慣れた家で暮らさせてあげたい、そう思うのは皆さん一緒でしょう。
現在では医学の発達に伴い、平均寿命も延びて参りました。老人が老人を看る社会になり、なんとも家族が期待に添えないのが現状です。国よりの打開策として、老人介護制度が施行され、目下多くの老人が利用しています。私の母もこの2月1日、真新しいグループホームルンビニーへ入ることが出来ました。
ルンビニーは松山市の中心よりやや西に位置し、東には遠く石鎚連峰、松山城が眺望でき、周囲には田園風景が広がります。最近、庭に楠の大樹が植えられ、ひとつの象徴かとも思われます。他の草木も季節ごとの花を楽しむことが出来、最高の環境です。
何よりも行き届いたサービス、誠意を持った応対、挙げれたきりがありません。母はルニビニーに入って少し慣れた頃、早朝転んでしまい、大腿骨にヒビが入りました。高齢ですので痴呆も進み、寝たきりになることも覚悟しておりましたが、整形外科への通院や、食事の折には食堂まで、母専用の車椅子で毎回連れて行ってくださり、その手厚い看病のおかけで心配していた後遺症も全くありませんでした。今ではすっかり良くなり、使い慣れたシルバーカーで自由に歩き、時にはスピード違反ではないかというほど、入所時より元気になっております。家庭ではとても難しいことでしたので、スタッフの皆様に心より感謝を致しております。
〜 生かされている喜びや夏燕 〜
また、ホームに立派な仏壇を設けられ、時々ご住職もお参りに来られ、ホームの方々と談笑されておられます。今のところ寝たきりの方はおられず、寡黙の中にも笑顔で食卓を囲み、音楽を聴き、散歩もし、洗濯物の整理整頓、食器拭きなど各自に出来ることをしながら、老人特有のプライドを傷つけないようにリハビリしておられる様子に感心しております。
〜 各部屋の窓のぞきおり梅雨の蝶 〜
個室ごとに日々の生活状態等をスタッフの方が記載して下さり、要望等も遠慮なく相談出来ますし、環境の良いホームで、行き届いた何の不自由もない安らいだ生活を送っている母の姿に、家族全員が安心し、深く感謝致しております。
〜 近きより遊ぼ遊ぼと雨蛙 〜
〜 振り向けば母まだ佇ちて夏の蝶 〜
今後とも宜しくお願い申し上げます。
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