お接待
管理者 相原あや子
51番 石手寺 いつ来ても観光客で混雑するが納経する人は少ない。もうもうと立ち昇る線香の煙をいただいて出発。市内繁華街を抜け、少し田舎へ入った所で「お遍路さんお茶でもどうぞ」と看板が目に入る。 横文字でどうゆう所か判断がつかなかったが、昼食後でもあるし、一寸お茶でもいただこうかと入ってみる。扉を押すと、30名位の大人が食事の後かテーブルを囲んでいる。一斉に自分を見られ圧倒される。 どうぞ、どうぞと誘われるまま、靴を脱いで上がる。笠をとり荷物を下ろして、和室のコタツへ招かれる。見渡すと、若い女性3人程が世話役で仕切っているらしい。傍らに仏壇が祀ってある。この仏壇はと聞くと、位牌はありませんが、お年寄りが多いのでという。 お茶とお菓子をいただき、そのお年寄りのためにと、仏前で一通り読経、3人程が唱和してくれた。皆さんのご健康とご長寿をお祈りしましたと告げ、納め札を置き、間もなく見送られて玄関へ。 事務員らしい女性から封筒で「お接待です」といただき、合掌してお別れする。その封筒には「グループホーム・ルンビニー」とある。 今日はよいことをしたなと、さわやか。然し足の疲れはさわやかではない。暑さも手伝って苦行である。14時15分52番へ。