夏祭り

管理者 相原あや子

  今年は例年に比べ梅雨明けが遅く、その後も天気の不安定な日が比較的多い中、私たちの楽しみにしていた夏祭りの日は、幸い雨に降られることもなく行うことができました。
 ルンビニーのみんなは、日ごろの行いのいい人ばかりなのでしょうね、きっと!!
 
8月2日 盆踊り大会
 同一法人の藤原胃腸科デイケアと合同で、盆踊り大会を行いました。櫓をぐるりと取り巻いて踊りの輪ができ、みなさん日常の雑事を忘れ楽しそう。見よう見まねで私もいつも間にか輪の中に入っていました。たこ焼きやカキ氷のお店も出て、ご近所の方も夕涼みがてら来られていました。カラオケ大会もあり、ルンビニーのカラオケ男MSさん、ルンビニーの歌姫MNさんの見事な歌声に聴衆のみなさんうっとり聞き入っておられました。「踊る阿呆に見る阿呆」みなさんの表情は、「ルンビニーにゅーす」でご覧ください。
8月10日 松山まつり前夜祭 三津浜港花火大会
 今年も松山まつりの前夜祭として三津浜港で花火大会が開催されました。三津浜はルンビニーからさほど遠くなく、昨年は高く打ちあがった大花火が手にとるように見え、みんなで楽しみましたので、今年も座布団や椅子を並べての観覧です。もちろんかき氷を食べながら。今年はご家族にも「一緒に観ませんか」と声をかけましたので、何組かのご家族も一緒に楽しむことができました。かわいいひ孫さんのゆかた姿がお祭り気分を盛り上げてくれます。第一発目が上がると「わあ」と歓声が上がり拍手です。今年は昨年にはなかった新型花火もお目見えし、一時間の夢の世界はあっという間に過ぎていきました。花火を見ながら皆さん、何を思っていたのでしょうか。半世紀以上昔の夏祭り風景を回想していた方もいらっしゃったかもしれませんね。
 「じいちゃん(ご本人の心地よい呼び名ということで、じいちゃんと呼ばせていただいています)、花火きれいじゃねえ。」と話しかけると、「大砲が飛んでくるぞ。あぶないぞ。」 ドーン、バリバリバリという音に、じいちゃんは戦争の時代に戻っている様子。「じいちゃん、戦争は終わったけん、もう大砲は飛んでこんよ。」と声をかけると、「ほうか。」と一言、後は何かに見とれた時、いつも自然になる口元が半開き状態で目元も緩み、楽しげでした。
 ビニールシートに座布団を敷いた上に座って花火を見ていたYさん、その座布団をいつの間にか4〜5枚集め、自分の寝床を作って、最後には寝転がってゆったりと観覧していました。花火が終わって片付けの時、おやおや、Yさんの寝床の座布団が2枚湿っぽいではありませんか。スタッフのトイレ誘導で、最近失禁のないYさん、花火に夢中でつい・・・。 寝転がっていい気持ちで観た花火の印象、こんなステキな絵になりました。
 松山の沖合いに興居島という島があります。みかん、びわ、ももなど果物の産地です。その島で生まれ育ったMさん、スケッチブックにもよく興居島の絵が登場します。子供の頃、興居島では船の上から花火を打ち上げて、それをMさんは岸辺から見ていたのでしょうか。Mさんの印象に残っている花火です。

 「やみ空に一発上がる大花火、遠き娘に見せてやりたや母心」
四男一女の子供さんがおられるKさん。四人の息子さんはみんなルンビニーの近くに住んでおられ、毎日どなたかは、多い日は皆さんが入れ替わり立代わりお母さんの顔を見に立ち寄られます。一人娘の方だけが県外におられ、お身体を悪くされている(Kさんには知らせてないとか)ため、入居されてから会いに来られたことがないのです。Kさんは花火を見ながら、しばらく会っていない娘さんに想いを馳せていたのでしょう。

8月17日 ルンビニー花火大会
 ルンビニーの庭で花火を楽しみました。最初は打ち上げ花火。花火師顔負けのスタッフHさんが次々と夜空に色とりどりの花を咲かせます。みんなにこにこうっとり、「きれいなあ」と見惚れています。庭を一瞬の間踊り回るねずみ花火もご愛嬌です。院長差し入れのゆずジュースで一息つき、今度は手持ちの花火です。次々と色々な花火を楽しむ人、ちょっとこわごわスタッフと一緒に持つ人、最初から最後まで「私、見物がいいわい」と決め込む人、お盆も終わり、過ぎ行く夏の一夜をみんなで過ごすことができました。
 
 バックナンバー