認知症ケアの現状と方向性について厚生労働省からの講演があり、国からの方向性として2015年高齢社会像を目視し、国民の4人に1人が認知症介護を要する状況になるとのこと。
高齢者を支える側の負担が10年後には1.5倍になるなどの統計を元に始まりました。
午後からは事例発表がり、そのなかでも『しょうせきあいあい』さんの終身介護を前提とした取り組みの中で、胃ろうの造設やIVH対応の方も、そしてご家族さんが望めば気管切開や気管内挿管の対応もでき、緊急時の対策もホーム内で行われ、医療面での充実を図りながら、さらには選べる終身介護の洗濯の難しさ、ご家族の悩み、ホームとしてのあり方、などの数々の問題を抱えこれでよかったのか?という疑問をもちながらも、最終的にはご家族さんの「十分な看取りができました」という感謝の気持ちに尽きると強く感動しました。
グループホームのあり方がいろいろ検討されている中、選べる終身介護としてここまでできるホームが是非存在してほしいと願う人たちは少なくないと思います。
もう1つの事例として、「杜の家」さんの『〜最後まで普通の生活を〜』をテーマにした発表の中で、突然の下血で緊急入院となり、状態も安定しないまま、「もう一度ホームで穏やかに暮らしたい」という希望から、入退院を繰り返すながらも最期は住み慣れたホームでご家族さんに看取られ、1ヶ月間という時間を充実して逝けた事例の方の恵まれた環境にも涙したりしました。
最後に認知症とはどんな病気か、精神科教授の講演にて医学的方面から認知症を理解し有意義な研修をさせていただきました。 |