介護保険法が目指したこと(目的)
・尊厳の保持 有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように
つまり
要介護状態になっても人として生きていけるようにする
介護職は「めがね」のように
眼鏡は目を治す道具ではありません。眼鏡は一度つくれば生涯使える物とはいえませんが、眼鏡は目の状態に合わせて作り変えていくサポート器具であるといえます。
治せるものなら「治して元の状態に戻りたい」治せなくても「サポート器具で何とかなる」
ものなら生活していける。
サポート器具もままならず「人の手を借りるしか道がない」状態である。
その「人の手」はサポート器具に代わるもの
その「人の手」が介護職である。
内因と外因で起こる【生活の支障】
【内因】
認知症の原因疾患
その他の疾患
↓
医療の出番
治療・状態説明・予見 |
|
【外因】
環境への不適応
(人・物・場所)
↓
「介護」の出番
対症ケア・生活支援 |
同じ要介護状態でも
身体的な損傷…自分の意思を行動に移す事ができなくなり、やり遂げれなくなる。
支援者の事情に合わせやすい我慢を強いることが容易
↓
人権侵害・行動制限だと思われにくい。
脳の損傷…自分の意思を行動に移せるのにやり遂げれなくなる。
支援者の事情に合わせにくく本人の事情に合わせざるを得ない。
我慢を強いることが困難である。
↓
人権侵害・行動制限に直結しやすい
多職種との連携
【医師の仕事】
・認知症の原因疾患に対するアプローチ
・その他疾患に対するアプローチ
・先見と助言 |
|
【介護職の仕事】
・リハビリテーションの視点と支援策の追及
・医療への適切な情報提供
・家族との連携
・地域住民とのアプローチ |
医療と介護は生活支援チーム
最後まであきらめず,その人の可能性を信じ、追及していくことが必要。
〜あとがき〜
今回の研修を通じて、自分が認知症になったらどのように接して欲しいか、どのような支援を受けたいという事をとても強く意識する事ができました。認知症になっても一人の人間として尊厳を持って生きていきたいとは誰しも考える事だと思います。今まで以上にその人の立場に立って、その人らしく生活していく事ができるよう支援させて頂きたいと考えています。 |